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フェステティッチ宮殿 ~Paul MEYER~
2006年 03月 29日
今日は、フランスのピアノトリオ"Trio WANDERERの演奏会に行ってきました。
今年から春のフェスティバルの会場に"Festetics Palota Tükörterem"フェステティッチ宮殿・鏡の間も使われるようになりました。 実は、今日始めてこのホールに入ったのですが素晴しく美しいのに驚きました。 壁も真っ白に塗られ、シャンデリアもぴかぴか、観客用の椅子は透明でちょっとモダンチック、照明も入るのですが演奏中は青いライトがシャンデリアに当てられ、ガラスの反射でとても幻想的なのが印象的でした。 同じ門下の子に聞いたところ、彼もこのホールをあまり知らなかったらしく、まだ出来て間もないとの事。 残響はそれほど長くないけれど、室内楽をするには丁度良い感じの音響と、広さです。 交通の便が良いことから、これからBudapestの主要コンサートホールになるのは間違いないでしょう。 さて、今日はこのトリオワンダーに、フランスクラリネット界の貴公子(勝手にルックスからそう名付けて見ました(笑)Paul MEYERをゲストに迎えての演奏会でした。 前半にはBartók Bélaの"Kontrasztok"を、後半にはなんとMessiaenの"世の終わりのための四重奏曲"というプログラムでした。 バルトークは、この国の作曲家で観客もよく曲を知っています。 外国の人(ハンガリー人以外)がこの曲を演奏した場合、観客の反応はいつも賛否両論です。 やはり、自国の言葉から来るニュアンス等で疑問を持ったり、はたまたそれを超えて音楽的な観点や演奏技術観点から絶賛したり様々です。 でも、いつも必ず同じなのは自分達の音楽を演奏してくれたプレイヤーに対しての暖かい拍手です。やはり、自分達の国のものを演奏されるのは嬉しいのでしょう。 もう一つ、演奏者側の共通点はハンガリーでこの曲を演奏するということで受けるプレッシャーと緊張です。 やっぱり、お国自慢の曲を現地の人の前で演奏するのは緊張します~(汗 私にとって、バルトークのコントラストは言葉の重要性を考えさせられた思い出の曲です。 ハンガリー語のイントネーションがそのまま音楽に入り込んでいるからです。 まだまだ、これからも語学は勉強が必要ですが…(汗 さてメシアンですが素晴しかったです。 この曲は日本ではたびたび演奏されますが、ここハンガリーではここ最近やっと音楽院の室内楽クラスのレパートリーに入り始めたばかりです。 というのも、政治的・歴史的背景からあまり好まれない作品だからです。 (それと同様にショスタコーヴィチもここ数年で、演奏会に取り入れられる頻度が高くなりました。) 全曲通し演奏も今まで私がいた4年間で1回あったかどうか…(抜粋だったかな?) なので友達は、全曲聞けることを楽しみにしていたようで、終わってからも刺激を受けた様子でした。 私も、久々にポールメイエの音を聞いて刺激を受けました。 とても密度があって、スピード感のある音で楽器全体が鳴っていました。 やはり、たまにはハンガリー以外のクラリネットの生音を聞いて刺激を受けないといけませんね! 明日、楽器を持ったら音のイメージを膨らませてみようと思います♪ ↓お姫様の宮殿みたい!と思ったらぽちっ!っとね♪
by klarinette_hu
| 2006-03-29 23:06
| 演奏会場・Koncert terem
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