気まぐれMagyar ~ハンガリーからの調べ~
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音楽やお料理などクラリネット吹きの日々徒然なるままに・・・ from ハンガリー 
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ファゴットとコンピューターと
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今夜は、"Hősök tere"英雄広場 横にある"Műcsarnok"現代美術館内で行われた演奏会に行ってきました。
今日の主役は「ファゴット」
オペラ座のファゴット奏者でもあり、現代音楽のTrioグループでも活躍しているLakatos Györgyが中心となって開かれたものです。
彼とは夏のセミナーのときにTrioのレッスンを受けたのがきっかけで、リスト音楽院のファゴット科の先生でもあるので事あるごとにアドバイスを頂いています。
演奏会の題目は"ELEKTROKONCERTEK"といって、いわゆるコンピューターを使った内容。
会場も普通のクラシックコンサートとは違い、真ん中にスクリーンがあって、会場の壁際数箇所にはスピーカーが設置され、なんと照明は赤いランプです。

ハンガリーの現代作曲家の中でも、コンピューターミュージックとの融合作品は注目されている一つらしく、 今夜演奏された曲の作曲者(Sáry László・Sugár Miklósなど)の他にもLáng Istvanなどの顔ぶれが見られました。
コンピューターや打ち込まれたCDとのセッションだけでなく、スクリーンやインターネットなどを使ってファゴットの歴史をLakatos独特の面白い話術で紹介しながら、それにちなんだ曲も演奏されるのがまた面白い。
ファゴットの原型はかなり古い時代からあるのですが、1530年代のとある有名貴族(すいません、名前は忘れました)のパーティーでのお食事のお品書きがスクリーンに映されました。
その昔は、食事と食事の間に見世物などが繰り広げられたり、一楽章ずつを別々に時間を置いて演奏するなど、ゆっくりと食事が進められることもありました。
そしてなんと、そんな貴族のしかもかなり大きなパティーの3品目と4品目の間の余興として「ファゴットソロ」と書かれていたのです!!
今でこそ、ソロ楽器としてはあまり認知されにくい楽器ですが、その昔まだ他の楽器が発達せず無かった頃は、ファゴットはとても重宝されていたと言う結論の元(?)もしくはファゴット吹きとしてそれだけ注目を浴びたのが嬉しいという喜びの元(?)、1530年代の小品が演奏されました。こういう演奏会の流れ方は飽きもこなくていいですね。

そして、最後はSári Józsefのソロピースが演奏されて幕を閉じました。
クラリネットにも彼のソロ作品があるのですが、ファゴットソロとも共通する点が見つけられて、次にまた演奏する時にはこう吹いてみようかな?と言うようなアイデアをいくつかもらえてよかったです。
そしてなによりSári József本人も来場していて、終わってから少しお話できました。
私が想像していたよりもお若くて、とても優しそうな方でした。
曲からだけのイメージとはまったく違ったので、きっと次にはまた違う風に彼の作品を吹けることは間違いないと思います。
以前から一度お目にかかりたいなと思っていた作曲家なだけに、思いがけずお会いできて嬉しかったです。
私が今ここで勉強している事や、先生の名前などをお話しすると「じゃあ、近いうちに必ずまた逢えるね!」と言ってくださったので、その時にはもっといろんな事を聞けたらなと思います。
ほんとに嬉しかったな♪

と言うことで、終わってからご一緒した皆さんとお食事をして帰りました。
(写真は同じ会場で行われていた最新インテリア展からの作品です。)
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by klarinette_hu | 2006-03-04 23:26 | 音楽・Zene